5号館の新築工事に続き、最初に改修を行ったのが、RC造2階建ての2号館です。5歳児保育室として使用される建物で、経年劣化への対応とあわせて、保育環境そのものを見直す改修を行いました。これまで雨漏りの原因となっていたトップライトは撤去し、防水を全面的に更新しています。また、打ち放しコンクリートの外壁は、2階部分を左官による刷毛引き仕上げとし、1階の打ち放し部分についても丁寧に補修を施しました。既存建物の質感を活かしながら、新旧が調和する落ち着いた表情へと生まれ変わっています。内部は、保育室・廊下・ロフト倉庫として分断されていた空間を一体化し、大きなワンルームとして使える構成へと変更しました。ワンルーム化することで、階段を中心に建物全体をぐるりと回遊できる動線が生まれ、園児が自由に行き来できる、のびやかな保育環境を実現しています。さらに、ロフトや円形のミーティングコーナーを設けることで、多様な活動を受け入れられるスタジオのような居場所を計画しました。日常の保育はもちろん、制作や話し合い、少人数での活動など、子どもたちの成長に合わせて柔軟に使い方を変えられる空間となっています。



















撮影/Yamada Keishiro