京都市西京区の桂の狭小変形地に建つ住宅の計画です。敷地はこの地域の幹線道路である桂川街道から一本西側に入った住宅地に位置し、街道に面して建つ郊外型の飲食チェーンや商業店舗のいわゆる裏側にあたります。街道に面する商業店舗は道側だけに向かって大きく開き、敷地側には閉じた形態を保っており、将来的にも東側は安定した生活環境が望めるのではないかと考えました。そこで東側に大きな開口部をとり採光と視線の抜けを確保し、面積的には狭いけど明るくて広がりのある家を計画しました。主題となった外部からの視線のずらし方、面積以上の体感的な広さの確保、水路面への構造的配慮に対して、3層の建物を0.7層分地中に埋め込み スキップフロアを採用することで効果的に解決しています。
撮影/Yamada Keishiro