House

AK-House

敷地は豊中駅近くの閑静な住宅地で、大きな邸宅のあった敷地を現在の住宅事情に合わせて分割してできた分譲地角地で通りから目立ち易い反面、プライバシーを保ちつつ光や風の入る開かれた生活をどのように確保するかが求められました。アウトドアやゴルフを趣味とするアクティブな新婚夫婦と愛犬2匹の為の住宅です。個室とアウトドア生活に対応した大きめのガレージと倉庫を1階にまとめ、LDKと主寝室、水廻り、愛犬部屋を2階に上げ、主要な生活が2階で完結できるプランにしています。2階の面積配分が増える分、2階は敷地形状に合わせ目一杯の5角形平面を1階の必要諸室をレイアウトした上にそのままのせた形状で、2階とのずれた部分は半屋外空間としてエントランスや駐車スペース、駐輪場としています。

外観も恣意的な形態操作はせず、敷地形状の5角形と隣地2方向からの北側斜線制限に合わせた変形5角形の方形をそのままボリュームに反映させた形にしています。

通りから目につきやすい、2階の敷地コーナー部には街との緩衝体として、メッシュ付きのインナーテラスを配置し、LDK、愛犬ルーム、主寝室は全てテラスに面してレイアウトすることで、物干場、BBQスペース、また愛犬のドッグランとして機能します。またこのテラスを介して外部に開くことで、風や光は確保しつつも、メッシュのスクリーンと共に通りから生活空間を奥まらせることで、開きつつもプライバシーを保った生活を可能にしています。

角地の外観
ファサード
ガレージ。奥には倉庫が用意している。
1階と2階のずれがエントランスや駐輪スペースの軒空間をつくっている。
屋根形状が現れた2階のLDK
インナーテラスと天窓からの採光で一日中明るさを保っている。
LDKと寝室の間にある愛犬部屋
屋根裏部屋
夕景

撮影/Sasakura Yohei