Facility

GUEST HOUSE 桜

大阪市北区西天満にある老舗の料亭をゲストハウスへとコンバージョンさせたプロジェクトです。既存の建物を隈無くチェックし、建築基準法と消防法の中で適応していない部分を探し出し一つ一つ修繕していくというやや難易度の高い工事と申請手続きが必要となりました。具体的な工事内容としては竪穴区画の新設、床と階段の耐火構造化、部分的な減築、避難器具の設置といった内容です。古い建物をあらゆる視点から診断し傷ついた箇所に治療を施すことを最優先しており、法的に健全な建物に戻し、旅館として再生しています。

旅館への用途変更によって旅館業法上新たに必要とされるトイレやシャワー等の構造設備は地階に集約させています。1〜3階の料亭の当時の雰囲気を記憶した個室の設えは極力残し、宿泊者に本物の素材を使った和の空間を提供することができればと考えています。新しく区画する部分や階段の更新によって付随する工事箇所も料亭の和のデザインを踏襲することで、料亭の雰囲気をそのまま継承し保存することを優先しています。西天満に新しくできたこの旅館では老舗料亭の当時の面影をそのまま残すことで、料亭に格安で泊まることができるという体験がこの旅館の新しい価値になっています。

1階は料亭の設えを残し、和風ラウンジとして利用しています。
ラウンジの奥の壁には新たに桜のグラフィックをポイントとして使っています。
玄関部分
1階カウンター
1階ラウンジ
ラウンジの畳スペース
旅館業法上必要となるシャワー、トイレ、洗面は地階にまとめて配置しています。
階段周りの意匠
古くレトロな味のあるトイレも利用しています。
料亭の個室客室をそのまま宿泊室に利用しています。
個室客室
坪庭のある個室です。
個室客室の設えはそのままです。